- 主要な米国リートの種類を知りたい
- おすすめの米国リートETFを知りたい
これからでも狙える米国リートETFを紹介します。
tickerは以下になります。
- RWR
- IYR
- VNQ
【RWR】 SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
RWRはステートストリート社が運用するダウジョーンズ米国セレクトREIT指数の値動きに連動するETFです。
- 株価:$91.10
- 経費率:0.25%
- 利回り:3.55% (2021年2月25日現在)
組入銘柄、業種は下記表の通りで、工業用オフィス不動産や住宅用不動産の割合が高いETFになります。
◇組入上位銘柄
銘柄名 | 組入比率 |
Prologis Inc. | 9.16% |
Simon Property Group Inc. | 4.60% |
Digital Realty Trust Inc. | 4.60% |
Public Storage | 4.52% |
Welltower Inc. | 3.58% |
AvalonBay Communities Inc. | 3.08% |
Equity Residential | 2.79% |
Realty Income Corporation | 2.65% |
Ventas Inc. | 2.47% |
◇組入上位業種
業種 | 組入比率 |
工業用オフィス不動産投資信託 | 32.13% |
住宅用不動産投資信託 | 21.00% |
小売 | 15.42% |
ヘルスケア関連 | 11.48% |
倉庫 | 8.55% |
分散型 | 6.51% |
ホテル | 4.91% |
◇1年チャート

2020年11月のワクチン報道を契機に株価は一段高となり、2021年に入り株価は順調に推移しています。
【IYR】 iシェアーズ 米国不動産 ETF
IYRはブラックロック社が運営する不動産リートETFです。米国の有名リート銘柄を詰め合わせた上場投資信託(ETF)となります。
- 株価:$87.35
- 経費率:0.42%
- 利回り:2.53% (2021年2月25日現在)
専門不動産や住宅用不動産の割合が高いETFですが、それ以外は広く分散されたETFといえます。
◇組入上位銘柄
銘柄名 | 組入比率 |
American Tower CORP. | 8.70% |
Prologis Inc. | 6.54% |
Crown Castle International Co. | 5.99% |
Equinix Inc. | 4.69% |
Digital Realty Trust Inc. | 3.49% |
Costar Group Inc. | 3.13% |
Public Syorage | 3.00% |
Simon Property Group Inc. | 2.77% |
SBA Communications CORP. | 2.68% |
◇組入上位業種
業種 | 組入比率 |
専門不動産投資信託 | 38.53% |
住宅用不動産投資信託 | 14.26% |
工業用不動産投資信託 | 10.30% |
ヘルスケア不動産投資信託 | 9.01% |
店舗用不動産投資信託 | 7.88% |
オフィス不動産投資信託 | 6.98% |
研究コンサルサービス | 3.16% |
◇1年チャート

前述のRWRよりは回復していますが、まだコロナショック前の水準には到達しておらず、景気回復による上値余地は十分にあると思います。
【VNQ】 バンガード 米国不動産 ETF
VNQはバンガード社が運用しMSCI REITインデックスに連動する米国リートETFです。
- 株価:$87.87
- 経費率:0.12%
- 利回り:3.79% (2021年2月25日現在)
VNQの経費率は非常に低く抑えられており
専門不動産と商業不動産の比率が多くなっていますが、組み入れ銘柄数が多く非常にバランスされたETFです。
◇組入上位銘柄
銘柄名 | 組入比率 |
Vanguard real estate | 12.05% |
American Tower CORP. | 7.34% |
Prologis Inc. | 5.55% |
Crown Castle International Co. | 5.00% |
Equinix Inc. | 4.77% |
Digital Realty Trust Inc. | 2.82% |
Public Syorage | 2.61% |
Simon Property Group Inc. | 2.20% |
SBA Communications CORP. | 2.19% |
Welltower Inc. | 1.84% |
◇組入上位業種
業種 | 組入比率 |
専門不動産投資信託 | 42.04% |
商業不動産投資信託 | 40.30% |
住宅用不動産投資信託 | 13.40% |
不動産サービス | 3.01% |
分散型 | 0.66% |
不動産開発 | 0.56% |
建設 | 0.03% |
◇1年チャート

この銘柄もまだコロナショック前の水準には到達しておらず、景気回復による上値余地は十分にあると思います。
パフォーマンスの比較
ここ最近のパフォーマンスを比較してみたいと思います。
◇2年チャートの比較【IYR】【RWR】【VNQ】

ここ2年間ではIYRとVNQの動きはほぼ同じで、RWRが少し出遅れています。組入銘柄に商業施設やオフィスといった景気に左右されやすいセクターが多く入っており、これらの影響を受けていると思われます。
直近のパフォーマンスは悪いかもしれませんが、景気回復の局面では大きなリターンが得られるチャンスかもしれません。
まとめ
今回取り上げたリートをまとめると以下のようになります。

【RWR】:中期保有向き
・・・コロナショックから出遅れ中。オフィスや商業不動産が多く、景気回復局面で有利
【IYR】:お勧めしない
・・・経費率が高いため長期保有には向かない。中小型の不動産までカバーしているため取りこぼしを防ぎたい人は入れても良いがメインで使用するには微妙
【VNQ】:長期保有向き
・・・経費率が低く長期で安定したパフォーマンスが得られる
以上、米国リートETFについてまとめてみました!
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