こんな人向けの記事です
- 森永乳業の事業内容を知りたい
- 森永乳業の業績と株価を知りたい
◇森永乳業(2264)株価分析 結論
値上げ顕現により売上、利益伸長。
配当性向30%と自社株買い5%で株価急伸
原材料コストには注意
森永乳業(2264) 事業内容
森永乳業はアイスや乳飲料、ヨーグルトを製造販売する会社です。
森永乳業の事業は大きく4つのセグメントに分けられる。
「栄養・機能性食品事業」「主力食品事業」「B to B事業」「海外事業」

森永乳業の事業を分析する際には以下3つの事業を理解すると良いと思います。
- 「栄養・機能性食品事業」ではミルクやヨーグルトといった製品を取り扱っています。 はぐくみやパルテノ、ビヒダスなどがあります。
- 「主力食品事業」ではアイス、牛乳、プリンといった食品を取り扱っています。 ピノ、パルム、アウントレーニア、おいしい牛乳などがあります。
- 「海外事業」では粉ミルク、ベースフードなどを取り扱っています。森永乳業が育成しようとしている事業です。

海外事業の営業利益率は近年急速に伸びていますが、これまでほとんど開示がありませんでした。
問い合わせが多くなってきたのか、最近になって開示が出てきたので、見たい方はこちらも参考に
株主優待

森永乳業では100株以上保有で自社製品がもらえる株主優待があります
株価と業績
株価まとめ
- 株価:5821円
- PER:4.5倍 (一時要因)
- PBR:0.96倍
- 配当金:90円
- 配当利回り:1.55%
- 配当性向:30%
- 自己資本比率:45.9%
- 売上営業利益率:3.64%
- ROE 21.5%
- ROA 10.75%(2020/12/18現在)
’24年1Qでは土地売却による特別利益を計上した影響で予想EPSが向上し、PERが4.5倍と低下しましたが、一時要因なので注意です。
ただし不要な資産を圧縮して投資や還元に回しているため自己資本が低下し、ROE向上に寄与すると思われます。

1Q決算の内容や利益増減要因を見てみると、原材料価格の上昇を価格転嫁でカバーできており好印象
特にアイスが売れる夏前に値上げが完了している点が評価できでしょう
今後の業績を予想するうえで注目なのが主要原材料である乳製品の価格推移です
乳製品価格はコロナ前の水準に戻ってきておりこの価格で安定するようであれば、森永乳業株にとってプラスに働くでしょう

株主還元
配当性向 30%
自社株買い 5%

株価推移
2023年初来の株価推移はこちら

年初からほぼレンジのような値動きでしたが、8月の1Q決算を受けて株価は急騰、継続して買われ続けていましたが、足元はいったん調整の様子
初押しともいえる状況なので25日線で反発するか注目したいところ
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