クレハ(4023)株価分析。 株価急上昇!業績堅調な割安株。クレラップだけじゃない。

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こんな人向けの記事です

クレハ(4023)がどんな会社か知りたい!

クレハ(4023)の株は買いか?知りたい!

◇クレハ(4023)株価分析 結論

直近の株価は過熱気味

5500円まで下がれば、短期の上昇狙いで入ってみたい。

クレハ 事業内容

株式会社クレハKUREHA CORPORATION)は、家庭用品、工業化学品、合成樹脂医薬

農薬などを中心とする中堅化学メーカー。

Wikipediaより

株式会社クレハは”どこにも無ければ、創ればいい”「ナクレバ、ツクレバ。」をキーメッセージに独自

の自社製品を多く展開する研究開発型の企業です。

事業内容は「機能製品」「化学製品」「樹脂製品」「建設関連」の4つに大別されます。

どの事業もバランスされているのが特徴です。


出展:クレハHPより
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①機能製品

自動車や各種部材向けのエンジニアリングプラスチックリチウムイオン電池のバインダーに使用され

るポリフッ化ビニリデン、炭素材料などを製造販売しています。

その他に注力している商品としてとして、シェールガスオイル採掘向け部材としてPGA樹脂「クレダックス」があります。この素材は世界でクレハだけが工業化に成功した素材であり、非常にユニークな商品だと思います。

②化学製品

本セグメントは「医薬」「農薬」「工業薬品」から構成されます。

医薬では慢性腎不全用剤を、農薬では殺菌、消毒剤を、工業製品では苛性ソーダや防虫剤などを扱っています。

③樹脂製品

樹脂製品セグメントでは「家庭用品」「業務用包装材」「釣糸」から構成されます。

「家庭用品」では皆さんおなじみの「クレラップ」を製造販売しています。クレラップの歴史は意外にも古く、当社が1960年代に日本で最初に発売したラッピング商品となっています。

「家庭用品」だけで年間の売上高は213億円あります。(2020年3月期)

他にもウインナーやソーセージを包装するラッピング材料や、釣糸などを製造販売しています。


出展:クレハHPより

④建設関連

子会社のクレハ錦株式会社が建築・土木・住宅およびプラント関連の事業を担っています。

公共施設、事務所、マンションの施工や道路の補修、河川・護岸工事などを行っています。

株主優待

残念ながら株主優待はありません。

株価

株価まとめ
  • 株価:6210円
  • PER:10.5倍
  • PBR:0.71倍
  • 配当金:170円
  • 配当利回り:2.74%
  • 配当性向28.8%
  • 自己資本比率68.9%
  • 売上営業利益率10.5%
  • ROE 6.71%
  • ROA 4.62%(2020/12/6現在)

PERは10.5倍とかなり割安水準です。

過去PERは10倍~18倍で推移しているため、現在のPER10.5倍は割安水準です。

3月の暴落以降は約8倍で推移しており、極めて割安水準でした。

配当金の予想は昨年と同額の170円予想となっています。

自己資本比率は40%以上あり良好といえるでしょう。

配当は28.8%と適正水準で、配当余力もあるため業績が上向けば増配の可能性もあります。

◇1年チャート


出展:Trading Viewより

直近の株価チャートを見てみると、

11/10の第二四半期決算時に通期の業績見通しの上方修正があり、株価は大きく上昇しました。

この時に、2020年7月以降、抵抗線となっていた4800円の第一抵抗線を上にブレイクアウトしました。

その後、5300円の第二抵抗線で一度は上値を抑えられるも、11月後半にはそのラインを突破し、12月に入り、大幅な出来高上昇とともに株価は急上昇しています。機関投資家も入ってきてると思います。

個人的に、この株価の動きは理想的で、大好きな形です。

最初に第一の上値抵抗線を突破した後、一度下落するも抵抗線が支持線に代わり反発

第二抵抗線を二度目のトライで突破し、一度下落するも再び抵抗線が支持線に代わり反発するという動きをしています。さらに抵抗線を突破する際には出来高も大きく増えています。

業績


出展:株探より

2021年の通期見通しは売上高1,380億円、営業利益は145億円、一株当たり利益は589.2円の予想となっています。

過去最高であった昨年に比べれば低下してはいますが、他の大手化学メーカーが赤字決算見通しを出す中でコロナウイルスの影響は小さいといえるでしょう。

これに対し株価は先ほども見た通り、最近までコロナショックからほとんど回復しておらず割安のまま放置されていました。

クレハの今後の業績推移で着目すべき事業は機能製品のシェールオイル採掘向けPGA樹脂とリチウムイオン電池向けポリフッ化ビニリデンです。

シェールオイル採掘向けPGA樹脂は米国の経済回復頼みの状況ですが、コロナワクチン承認期待に押され、原油価格が上昇しシェールオイル採掘も回復の兆しが見えつつあります。長期的にはバイデン政権に代わり、フラッキングが停止されるのではないかという点がリスクとして挙げられます。

リチウムイオン二次電池向けポリフッ化ビニリデンは絶好調です。第二四半期決算説明資料によれば、中国・韓国向けを中心に大幅に事業を拡大させているとのことでした。

本製品は世界シェアの40%を握っており、今後も堅調に推移すると予想しています。

今後の株価予想

過去のPER推移をみるとクレハはPER10倍~18倍で推移しています。

今後もその範囲で推移すると仮定すると株価は5892円~10606円の中に納まると思われます。


出展:株探より

直近の株価はボリンジャーバンド2σ-3σの間にあるかつ、移動平均線乖離率が20を超えており過熱感があります。

一度下がる局面があると思われるため、ギャップアップで空けた窓が締まり5500円付近まで落ちてくれば積極的に拾ってよいのではないかと考えます。

まとめ

クレラップで有名な中堅化学メーカークレハ(4023)の株価を分析してみました。

業績はコロナウイルスの影響をほとんど受けていないにもかかわらず、株価は大きく下落し割安水準で放置されていました。

ワクチン承認期待もあり、直近の株価は大きく上昇しています。

株価は過熱感があるため、すぐに飛び乗ることは避けたいですが、調整局面があれば拾っていっても面白いと思います。

以上、クレハ(4023)の株価分析でした!

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